母さんの意地悪!

子どもにお手伝いをしてもらう迫力はないでしょう。

先生の部屋に入りますとぽつんと言われたのです。
オレがどうして広川の金を巻きあげないといられないのかを言ってやろうか……心に添うことばを重ねていると、やりきれないといった生きた感情が触発されて、人の日頃の思いが知らず知らずのうちに語りだされてくるのです。
本語調が激しくなってくるのを、私なりに本人に翻訳してやります。意を添えるのですね。

わー。調子が激しくなった。言いたいこといっぱいあるんダなどと。
私の言うことばを受けて「あるよあるよ、大ありだよ。だいたい、オレの気持ちなんか、誰か本気で理解しようなんて思ったことがあんのかよぉ。そんなもん、誰もいないよ、誰もほんとうにだーれも」

誰一人いなかったというのが正真正銘ほんとのほんとだ、ということが今の君の調子で分かる。君は実に率直な中学生だ「何が率直な中学生だい。オレはいつだって率直この上ないですよねえ、おじさん」
広川やってもおさまらないの。ん畜生!
...。
あいつの顔見てたら、むかついてくんの。
オレをバカにしやがって。

意外と出し慣れると出るようになるものなんだね声って、·いつでも反省が役に立つこの宇谷さんの話が終わった途端に、清滝さんが話し出しました。
ちょっと、私の反省聞いてよ、みんな。
私、今日昼間、自分の子が自分に似合
わず、メソメソしてはがゆくて、スポーツ嫌いに育っちゃつたって嘆いたわね。ああ、どうしよう。問題は私自身だったのね。私の子がこんなふうで残念だ残念だって、あの子の前で言うだけ言った。発奮してもらいたくて。
発奮するどころか蹴落としていたんだわでもね、みんなに言っておくわ。自分の発奮するジャンルを見つけて、あの子、自分の人生を歩いてることは確かよ。
私、今度彼に会った時、自分本意の思いこみばかり強くて、て、しっかり謝っておくわ!

育児を共同でやるにして

嫌味な母さんだったっ誰かが次のクラス会、待ち遠しいなぁ
と言ったので、またひとしきり盛り上がったことでした。

いじめは糾弾するよりほぐすのがよい

·心に添ったことばに誘われて弱い者いじめをしなくては納まらない人に、なぜいじめるのかと、問うほど愚かしいことはありませんね。せいぜいやったら自分の気が晴れるからだと答えるのが関の山だと思いますが、なぜ人をいじめたら気が晴れるのかとさらに尋ねても、そんなことは本気に考えたことなどないのであって、ことばにつまるばかりでしょう。
なぜからはじまり3で終わる一切の問いただしは効果的ではありません。
私は君のことをこう思っているという向きの、いわば相手の心に添ったことばをかけてやることが、何かを引き起こすと思います。

母親の思いが過剰な厳しさとなって


子供がうつむい経験が今はじまったば「さんざん広川君を殴ったり蹴ったり、時には金を巻きあげて、いじめたいだけいじめたらそれで、君の気は晴れるのだと思う?」

ああ、晴れるよ。大いに晴れるサ。それがどうした
だのにだよ。だけどだと、説教は嫌だとそっぽを向くだのに、なんでこんなこと広川にしなきゃならないんだという思いがチラッとも起こらないというわけじゃない断定する「何を、分かったふうに言っているんだ、おじさん。そんなこと思ってたら、何もできないよ。オレは何も考えたことないさ」

考えたことはなくても感じてるさ。人だもの。人間なんだもの
ややっこしいことを言うなあ。人だよ。人間だよ。だからやりきれないんじゃないか。

中学生になって

オレがどうして広川の金を巻きあげないといられないのかを言ってやろうか……心に添うことばを重ねていると、やりきれないといった生きた感情が触発されて、人の日頃の思いが知らず知らずのうちに語りだされてくるのです。
本語調が激しくなってくるのを、私なりに本人に翻訳してやります。意を添えるのですね。

わー。調子が激しくなった。言いたいこといっぱいあるんダなどと。
私の言うことばを受けて「あるよあるよ、大ありだよ。だいたい、オレの気持ちなんか、誰か本気で理解しようなんて思ったことがあんのかよぉ。そんなもん、誰もいないよ、誰もほんとうにだーれも」

誰一人いなかったというのが正真正銘ほんとのほんとだ、ということが今の君の調子で分かる。君は実に率直な中学生だ「何が率直な中学生だい。オレはいつだって率直この上ないですよねえ、おじさん」
広川やってもおさまらないの。ん畜生!
...。
あいつの顔見てたら、むかついてくんの。
オレをバカにしやがって。

母親にけなされてやす子ちゃんも負けてはいません。


母親の姿はど
やっても、·いじめの心の裏側にあるものに気づくいじめは、いじめた者の本気のほとばしりのことばで、ねば、問題の本質が隠されて陰湿になるばかりです。
しっかり思いを表出させてやら結局、この例の場合は、広川なる少年が、なんだかいつも情けなげなしょぼついた顔をしているのが目について、この少年をいじめた金沢なる少年は、おまえ、うつとい奴ゃ。
その顔、どこかにしまえ
なんて、侮蔑することばを吐いたのだとか。
もしも、相手が負けずに言い返してくれば、それはそれで、ああ言えばこう言うで気晴らしになるんだそうですが、広川少年は、まるで相手にしない態度で、何かあれば先生か
誰かに助けてもらうさ、といった逃げ腰のくせに強い者の陰に逃げる態度がとてもむかむかしたのだとか。

母さんはよほどしっかりした言葉

やるかとかかっていっても相手が無抵抗では、気晴らしにもならず、金をせびりとろうとすれば、ひややかに軽視しながら、言われた通りに出す。
いつも気が滅入った時には気晴らしのいい対象として、ということでした。
金沢は広川をいじめ続けていたいじめは、その背景にあって影響を与えたり、刺激になったりしているものの正体を、よほど幅広く理解し、周りのみんなが心をくつろいだものにしなければ、根本的解決が難しいですね。


経験が今はじまったば 七五三の写真で得た収穫である。 子供を持つ